こんにちは!馬場ふゆかです。
トップダウン型とボトムアップ型という言葉、ご存知ですか?
この2つは組織を運営する上では欠かせない知識の1つです。
トップダウン型、ボトムアップ型って何?
まずはトップダウン?ボトムアップ?なんの話?という方もいると思うので、簡単に説明をしますね。
これは組織をどういう型で運営していくのかということです。
トップダウン型というのは、企業におけるトップが意思決定を行い、社員がそれに従うタイプです。
一方ボトムアップ型は、現場のアイディアや社員の意見を経営陣が吸い上げ、それを参考に運営していくタイプです。
私はボトムアップ型を、先頭集団型とも聞いたことがありました。
誰かが唯一のリーダーになるのではなく、全員で切磋琢磨して組織全体でレベルアップしていくというイメージですね。
どちらも使っているなと私が経験した話
まだまだ見てきた組織の数は少ないですが、私はこの方法はどちらかのみをやるものだと思っていたんですね。
ところが、ふと、この人は場所に合わせて両方やっているな〜!と思った事例があったので、上手に2つの型を使っている話を紹介しますね。
経営者本人から聞いたわけではなく、客観的に自分でみての判断です。
その経営者さん(以下Aさん)はコミュニティ運営とコンサルタントの2つの仕事をもっているのですが、
コミュニティはボトムアップ型、コンサルはトップダウン型の運営をしているように見えました。
コンサルは立場上圧倒的な指導者になるので、トップダウン型が確かにしっくりきます。
相手を引き上げる仕事でもあるので、クライアントの状況や性格を考慮して指示をくれていましたが、総合的にはトップダウン型のやり方をしているのかなぁと思います。
一方、コミュニティ運営は場に価値をおくような、ボトムアップの型にみえました。
セミナーには自分はほぼ登壇せず、メンバー間で高め合っていくというもの。
他にもコミュニティ内に複数の活動の場が存在していて、メンバーだけで切磋琢磨できる環境がそこにはありました。
コミュニティをどう運営していくか、新しい企画をどうやっていくか、最終的な決定はAさんがしていますが、基本的にやってみたいことには自由にチャレンジできる環境で、学べる幅もきまっておらず自分次第というところです。
2つの方法を身近でみていて、やり方は1つではないんだなぁと自分の可能性をまた広げることができました。
私はこっちの方が向いている!と最初から1つに絞るのはやめた方がいいですね。
トップダウンが失敗したのかなという話
一方、これはボトムアップ型にした方がうまくいったのではという場面にも直面したことがあります。
とあるコミュニティの運営で、ノウハウを伝えていくトップダウン形式をとっていました。
ルールは完全に主催者の意思で決められ、しっかり秩序が守られている感じ。
しかし、そのコミュニティ内で、先頭を走っているメンバーの数人が主催者の方針の一部分に不信感を持ったのです。
メンバーとしっかり向き合って声を取り入れてくれたら良かったのですが、結果的に主催の方は意見の違うメンバーを排除するような形をとってしまいました。
それでコミュニティが悪い方向にいったわけでありません。
メンバーの人数も増えていたので、安定した運営をするにはそのやり方で良かったのかもしれません。
しかし、結果的に成果を出して先頭を走っていたメンバーのほとんどがそのコミュニティを離れていってしまいました。
離れたあともそのコミュニティや主催の方の名前をだすことはありません。
間違いなく、そのメンバーのレベルをあげてくれたのは元のコミュニティのおかげ。
メンバーさんが実力をつけたときに主催の方に大きなバックが返ってくる可能性も多いにあったはずですが、もうその可能性はないでしょう。
完全にそれぞれが独立していきました。
主催の方はそれで落ち着いているのだから、この私の見解は余計なお世話といえばそうなのですが、
せっかく自分指導した生徒が実力をつけたのに、その成果がなくなってしまうような形になるのは勿体無いなぁ。
意見をもう少し聞いてくれていたら・・・と個人的には思うのです。
まとめ〜両方できた方が良い〜
トップダウン型、ボトムアップ型、どちらも良い面悪い面があります。
例えばトップダウン型は成長スピードが早いですが、クレームなど課題が共有されにくいというものがあります。
ボトムアップ型はメンバーのモチベーションが維持されやすいですが意思決定に時間がかかります。
どんな組織を作っていくか、その事業の運営にはどちらの型が向いているのか。
自分にはこっちのやり方が合うと決めてしまうのもいいかもしれませんが、
だいたいの人は自ら選択肢を減らさなければ両方の型ができるようになるのではないかと私は考えています。
使える手法はあったほうが良いので、どちらも使いこなせるようになりたいですね。