【上京物語 感想】上京物語は誰にでもありうる物語

私がビジネスに興味を持ち始めた初期のころ、人に勧められて『上京物語』という本を読みました。

当時、本をほとんど読んだことがなかったので読書をすることに抵抗がありましたが、
読んでみてびっくり、読むのが遅い私でもスラスラ読めるほど読みやすかったのです。

自己啓発本ですが小説風に書かれており、難しい話は一切書いてなかったため、
仕事の休み時間や移動時間でもスムーズに読むことができました。

・少しでもビジネスに興味がる人

・将来に不安を感じている人

・今の仕事を辞めたいと思っている人

・子供がいる人

など、多くの人に読んでほしいと思います。

多くの人に読んでもらえるよう、読んだ感想を少し書いていこうと思います。

目次

1.やぶるべき5つの常識の殻

この物語は、まず「祐介」の人生の物語から始まります。

大学を卒業して上京した彼が、成功者になることを思い描きながらも、目の前の状況やお金、そして常識に振り回され、
「多くの人の実話」である人生を辿るお話です。

もちろん彼は成功者になることはなく、「これが俺の人生なのか。これでいいのか。」という思いで彼の物語は締めくくられています。

祐介の物語から学ぶことは、
『やぶるべき5つの常識の殻』がある、ということ。

➀幸せは人との比較で決まる。
➁今ある安定が将来まで続く。
➂ 成功とはお金持ちになることだ。
➃お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ
➄ 失敗しないように生きる

この5つの常識が自分の中にある限り、
人生を成功させたいと思っていても、自由のない普通の人止まりになってしまいます。

少し前の自分は、見事にこの殻の中にいました。

他人と比べるのは日常茶飯事でした。

お金持ちになれば幸せになると思っていたし、お金を稼げる仕事も実際に選びました。
失敗するのが怖く、学歴や資格で自分をガチガチに固めていました。

 

幸せの基準は自分で決めるというのは、わかっていても難しいものです。

他人が持っているものは良いものに見えるとはよく言いますが、
他人の持っているものを手に入れるのが幸せだと思うと、他人が持っているものを追い求める人生になってしまいます。

ずっと追いかける人生、それはとても疲れる人生です。

そしてそれが本当に自分の欲しいものなのか、それすらもわからないまま、それが手に入れば自分は幸せになると思っているのです。

 

人生というのは常に変化するものであるにも関わらず、多くに人は皆、今の状態が一生続くと思って人生設計をしてしまいます。

しかし、会社の状態や自分や家族の健康など、自分の力ではどうしようもないことは沢山あります。

今の状態が永遠にあるものとして未来を計画してしまうと、
その状態に縛られて生きて行かなければならなくなってしまい、

その状態がなくなることを想像すると不安定になってしまうのです。

東芝の一件を覚えているでしょうか。

東芝は日本を代表する電気メーカーでしたが、アメリカでの事業に失敗して巨額損失をだし、
東証1部から2部に降格しました。

誰もが予想しなかったことです。

社員の中には、年収が200万以上減った人もいるようです。

それでも、東証2部に降格して、年収が100万単位で減ってもなお、
「会社にいれば大丈夫」と、東芝を辞めなかった人はたくさんいたようです。

皆、「東芝で働き給与をもらう」という状態を捨てる選択肢がなかったのです。

2.自分の価値観を持つ方法

5つの殻をやぶるためには、自分の価値観を持つことが大切です。

➀「時間」を投資する。
➁頭を鍛える。
➂心を鍛える

自分の未来というのは、無意識のうちに自分が持っている価値観、考え方で決まってしまいます。

自分の価値観を考えることを知らない大多数の人が、行動する機会、考える機会を失ってきたのです。

この3つの価値観を確立させることは、簡単そうで難しい。
読んだ当初の私は、ニュアンスは伝わっていましたが、理解することはできませんでした。

ビジネスを始め、自分の人生に責任を持てるようになった今は、
この3つの価値観がいかに大事かがわかります。

自分で自分のビジネスを持つと、雇われていた時代には見えないことがたくさん見え、
これまで形成されていた価値観がぶっ壊されます。

3.成功者とは

成功者は、今この瞬間にでもやりたいことを始められる人です。

なぜなら、『できない理由』はいくらでも作ることができるからです。

色々なことに対して、お金を言い訳にしている人が多いでしょう。

お金があればなんでもできると思っているから、必死に働いてお金を稼ごうとする。
その結果、お金のために生きていくことになり、自由を失うのです。

お金が基準に生活や行動が決まると、買えるものも、やりたいことも全てお金に左右されます。
自分のほしいものが、どれほどお金を理由に諦めなければならなくなるのでしょう。

お金の有無に関係なく、自分の夢ややりたいことのために、行動をできる人が成功者に近くのです。

4.多くの人に読んでもらいたい本

「祐介」の物語を読んでいて、正直未来の私のことを書いていると思ったほどです。

成功を夢見て、そして成功の基準を「お金」においていたからです。
大きな事ばかり言って、当時の私は何も行動を起こしていなかったのです。

 

この本には刺さる言葉はたくさん書いてありますが、その中でも、

幸福の基準について「わざわざ持ってる人を探し出して来てその人と比べてしまう」

という言葉が心に深く残りました。

この本を読んでから、自分の考えや行動について見つめ直して手探りで行動した2年後、
私は今のWEBサイトビジネスを作り上げることができたのです。

価値観や行動を変えるきっかけになる、超良本です。

人の考え方、行動、生き方は一冊の本を読む数時間で変わります。

是非読んでみてください。
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上京物語

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