運営として入っているコミュニティで、久しぶりにマーケティングセミナーを行いました。
これまで外部でセミナーをやってきましたが、コミュニティ内部のみということで、原点回帰でマーケティングの基礎について講義しました。
コミュニティにメンバーさんの多くが、マーケティングに興味はあるけど実際はよくわからない状態の人が多いとも感じたのも、そのセミナーをやるきっかけとなった理由の1つです。
マーケティングは簡単ではない
ネットビジネスの世界にいると、マーケティングは簡単だという人もいます。
マーケティングさえ学べばビジネスは余裕という発言もちらほらと。
マーケティングさえ学べば稼げる、そんな気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
ちなみに私はそう思った一人です。マーケティングさえ学べばなんでも出来るんだと学び続けて思うのは…
・マーケティングは自動化ではない
・マーケティングはやれば絶対成功するものではない
・マーケティングを学べば稼げるわけではない
・マーケティングは好きなことでは完結しない
・マーケティングは1面をみただけでは使いこなせない
・マーケティングは簡単ではない
例えばマーケティングを考える上で、まずターゲティングやブランディング、ペルソナと言いますが、これ、凄く難しいです。
パッと思いついて書き出して決めれるものは何一つありません。
そして個人的に思うのは、マーケティングはただノウハウを学べばできるようになるものではなく…ノウハウではない、数字で表せない部分にも関与するところはたくさんあります。
マーケティングは複雑です。理解しても、数字を出せるかどうかはまた別問題。マーケターは数字の責任を負う仕事でもあると認識していなければなりません。
コピーライティングからマーケティングを学ぶ
マーケティングは仮説と検証を繰り返して、実践して学んでいくしかない。体系的に教えるのは難しいと思っていたのであまり講義をしてこなかったのですが…
売れるコピーライターは企画構成まで関わっていき、働き方はマーケターと似ていることを知りました。
コピーライティングというのは奥が深く、文章の提案数を持っているだけでは売り上げを伸ばすことはできません。
ターゲットは誰で、どこで販売して、お客さんは何に困っていて、販売戦略はどのように行っていくのか…
これらを全て踏まえた上で、どんな文章で打ち出すか、どんなLPを作るかで売り上げは変わってくる。
本気で売れるコピーライターさんはマーケティングも理解しているのです。
ライティングでものを売るというのは、「どうしたら売れるのか」ということを考えていることであり、マーケティングスキルを身につける第一歩といえます。
体系的なマーケティングがわからない…と立ち止まるくらいなら、もっとシンプルに、「文章でものを売ってやる!」と奮闘した方が動きやすいかもしれないですね。
なかなか売れないなら売れている人を分析してみること。文章だけでは売っているのではなく、売れる流れが必ず作られているはずです。
絶対に成功するスキルではない
マーケティングは万能スキルと思われることも多いです。
また、古くからある手法、歴史をみればわかるなど、まるで誰でもマーケティングが習得できるかのように伝えている人もいます。
なんでも売れるようになるという表現もききますね。
マーケティングができればものは売れる…これは真実であり、嘘でもあると思っています。
なんでも売れるわけがないのです。いや、実際には売ろうと思えば本当に不要なものも売れるかもしれませんが…それはどこかで、人為的に商品の印象や価値を操作しているはず。
詐欺ではないかもしれないけど、詐欺と思われるような売り方を私はしたくありません。
そういう案件は珍しくはないし、受けたこともあるんですが…やっていて楽しくないんです。すごくモヤっとするので自分には向いていませんでした。
100%というものは、ビジネスにおいて存在しない。常にリスクと隣り合わせなのです。
このスキルさえあれば絶対安泰なんて考えかたが、そもそも起業は安全安心を求めてやるものではなく、挑戦するもの。リスクがついているものです。
安泰のスキルを求めて起業というリスクを犯そうとしている、この矛盾に気づくべきです。
優れたマーケターでも失敗するときはあります。絶対成功するスキルなんてものはないのです。
そのスキルをどう扱ってビジネスに活かしていくかが大事ではないのでしょうか。
私がマーケティングに感じる最大の魅力
私はもともと、マーケティングが得意というわけではありませんでした。
そういった会社に勤めたこともない、ただの薬剤師です。薬の知識はマーケティングにおいてなんの役にもたちやしません。
だけど興味を持ったのです。
誰かの役に立つということを何かで比べる必要はないけれど、それでも、マーケターは物凄いたくさんの人の役にたつんじゃないかと。
唯一無二の存在として個人に、社会に貢献できる気がしたのです。
替えのきくいち薬剤師として生きていくよりも、一人のマーケターとして仕事をしてみたい。
馬場さんがいいと言ってもらえるような、誰かに「この企画なら馬場さんがいいよ」と推薦してもらえるような、そんな存在になってみたいとワクワクした気持ちになったのです。
私は一緒に切磋琢磨してくれるビジネス仲間も大好きで、その仲間を最大限サポートできるスキルもマーケティングだと確信を得ました。
私が伸びることで、周囲も巻き込んで大きなステージアップを準備していけるのでは。
誰の力にもなれる、これがマーケティングの最大の魅力だと思います。